2014年9月25日木曜日

行こうぜ!東北3

東北の緑は深い。
以前、岩手山を望むサービスエリアでそう思った。

安藤昌益の墓所から、角館へ向かう。
田圃道から、山道へ入り、道の駅で小休止。
昼前に、漸く角館に着く。

さすがに観光名所だけあって、
駐車場も混み合っていた。
「お昼ごはん、どうしますかね?」
「ぼくは余りお腹が空いてないけど、
食べますかね・・・」とK氏。

安藤昌益の墓に着く前に、
「朝ごはんです」と言って、
一人、お握りとパンを食べるK氏。
6時に味噌ラーメン食べて、
2度目の朝ごはん。
ドライブインではソフトクリームも食べていた。

とりあえず武家屋敷に向かう。
想像した通り、美しい町並み。
建物もよいが、よく手入れされた庭が良い。

最も有名な青柳家に入る。ここだけ有料。
秋田蘭画の創始者、小野田直武の像や、絵を見る。
「なるほど・・。『解体新書』の表紙絵も、
小野田直武だったんだ・・・」
画家の端くれとして、秋田蘭画を知ってはいた。
しかし改めて日本近代洋画への道筋を
作っていた事実を知った。

結局、昼ごはんはソフトクリームだけだった。
角館から、岩手県の宮古へ向かう。
「けっこう、かかりますよ」
ナビの設定時間と距離を見て、K氏が言う。

盛岡を通過する時、通勤渋滞に巻き込まれる。
盛岡を抜けたとたん、凄い山道。
地図では主要道路だから、
大きな道だと思ったら、片側一車線。
ほとんど人家すら無い。
「やっぱり、東北の緑は濃いな・・」

そんな感慨に耽っていたら、
後ろの車に煽られた。
一車線だから、そのまま行くが、
見晴らしの良い、直線で抜かれた。
車の後ろにはシルバードライバーのマークがあった。

日暮れの頃に、グリーンピア三陸宮古ホテルに着いた。
(続く)

*写真 角館(撮影/K氏)



 

2014年9月15日月曜日

行こうぜ!東北 2

「運転中に聞く音楽を用意しました。」
K氏はそう言った。
カーステレオから流れた1曲目は
ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」だった。

「ため息の出るよーーな、恋の歓びに・・」
CDの1枚目は70年代の歌謡曲だった。
奥村チヨの「恋の奴隷」ピンキーとキラーズ
「恋の季節」全部「恋の」で始まる。

弘田美枝子「人形の家」千賀かほる「真夜中のギター」
どれもよく覚えている。

所沢インターから、車は東北道へ向かった。
運転はだいたい2時間で交替と決めていた。
K氏のプリウスを運転するのは、
以前青森と函館を旅した時以来。
8年ぶりだろうか。

夜の10時半に東京を出発。
途中で仮眠を取り、宮城県のインターで
朝食として味噌ラーメンを食す。
仙台味噌を使ったラーメンは美味しかった。

美しい岩手山を眺め、
最初の訪問地、秋田県北部にある
安藤昌益の墓を訪ねる。
K氏の希望だ。
K氏は仲間と高知県にある
幸徳秋水の墓を訪ねたことがあり、
安藤昌益の墓も行きたいと思ったいう。

江戸末期に「万民は平等」を唱えた
秋田藩の医師。著書に「自然真営道」がある。

「何かいいですね、ここ」
安藤昌益のことなど何一つ知らないで来た。
長閑な田園の中に建つお寺の墓地。
 
K氏とぼくは墓前に手を合わせた。
(続く)
*写真「安藤昌益の墓」 K氏撮影

2014年9月7日日曜日

行こうぜ!東北 1

二泊四日で東北三県を巡って来ました。
友人のプリウスで二泊四日(車中泊1)の観光の旅。

 


ぼくが行きたかったのは三か所。
秋田の角館、岩手の毛越寺(もうつうじ)と陸前高田。
(続く)


写真-上 毛越寺
     下 浄土ヶ浜
*7K氏撮影