2014年9月15日月曜日

行こうぜ!東北 2

「運転中に聞く音楽を用意しました。」
K氏はそう言った。
カーステレオから流れた1曲目は
ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」だった。

「ため息の出るよーーな、恋の歓びに・・」
CDの1枚目は70年代の歌謡曲だった。
奥村チヨの「恋の奴隷」ピンキーとキラーズ
「恋の季節」全部「恋の」で始まる。

弘田美枝子「人形の家」千賀かほる「真夜中のギター」
どれもよく覚えている。

所沢インターから、車は東北道へ向かった。
運転はだいたい2時間で交替と決めていた。
K氏のプリウスを運転するのは、
以前青森と函館を旅した時以来。
8年ぶりだろうか。

夜の10時半に東京を出発。
途中で仮眠を取り、宮城県のインターで
朝食として味噌ラーメンを食す。
仙台味噌を使ったラーメンは美味しかった。

美しい岩手山を眺め、
最初の訪問地、秋田県北部にある
安藤昌益の墓を訪ねる。
K氏の希望だ。
K氏は仲間と高知県にある
幸徳秋水の墓を訪ねたことがあり、
安藤昌益の墓も行きたいと思ったいう。

江戸末期に「万民は平等」を唱えた
秋田藩の医師。著書に「自然真営道」がある。

「何かいいですね、ここ」
安藤昌益のことなど何一つ知らないで来た。
長閑な田園の中に建つお寺の墓地。
 
K氏とぼくは墓前に手を合わせた。
(続く)
*写真「安藤昌益の墓」 K氏撮影

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