東北の緑は深い。
以前、岩手山を望むサービスエリアでそう思った。
安藤昌益の墓所から、角館へ向かう。
田圃道から、山道へ入り、道の駅で小休止。
昼前に、漸く角館に着く。
さすがに観光名所だけあって、
駐車場も混み合っていた。
「お昼ごはん、どうしますかね?」
「ぼくは余りお腹が空いてないけど、
食べますかね・・・」とK氏。
安藤昌益の墓に着く前に、
「朝ごはんです」と言って、
一人、お握りとパンを食べるK氏。
6時に味噌ラーメン食べて、
2度目の朝ごはん。
ドライブインではソフトクリームも食べていた。
とりあえず武家屋敷に向かう。
想像した通り、美しい町並み。
建物もよいが、よく手入れされた庭が良い。
最も有名な青柳家に入る。ここだけ有料。
秋田蘭画の創始者、小野田直武の像や、絵を見る。
「なるほど・・。『解体新書』の表紙絵も、
小野田直武だったんだ・・・」
画家の端くれとして、秋田蘭画を知ってはいた。
しかし改めて日本近代洋画への道筋を
作っていた事実を知った。
結局、昼ごはんはソフトクリームだけだった。
角館から、岩手県の宮古へ向かう。
「けっこう、かかりますよ」
ナビの設定時間と距離を見て、K氏が言う。
盛岡を通過する時、通勤渋滞に巻き込まれる。
盛岡を抜けたとたん、凄い山道。
地図では主要道路だから、
大きな道だと思ったら、片側一車線。
ほとんど人家すら無い。
「やっぱり、東北の緑は濃いな・・」
そんな感慨に耽っていたら、
後ろの車に煽られた。
一車線だから、そのまま行くが、
見晴らしの良い、直線で抜かれた。
車の後ろにはシルバードライバーのマークがあった。
日暮れの頃に、グリーンピア三陸宮古ホテルに着いた。
(続く)
*写真 角館(撮影/K氏)
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