イタリアのベルルスコーニ前首相。
原発推進を目論んだが、国民投票を実施。
原発推進を否決されたら、推進を断念した。
スイスでも推進か否か国民投票を行ったという。
北欧ではかなり前に国民の信を問うている。
ドイツのメルケル首相は、原子力の専門家に
頼らない委員会で(メルケル首相は物理学が専門らしい)
「原発推進は倫理的に問題がある」として
全原発の廃炉を決定し、解体作業に取り組んでいる。
問題は原発推進か原発停止かではなく、
いずれにせよ国民に信を問うている点にある。
そして国民の声を尊重している。
日本には国民投票自体が行われたことがない。
原発の是非を国民投票で計る署名活動が行われた。
しかし今日まで実施の予定は聞いていない。
多数派がいつも正しいなんてことは無い。
ヒトラーだって、(不正はあっただろうけど)
選挙で勝利して、首相になっているのだから。
国民投票を行うには事前に十分な準備や論議が必要だろう。
それでもエネルギー政策のような
国民全体の将来像を決める時に、
国民の直接的な審査を仰ぐことはあっていいのではないか。
色んな事柄は不透明なこの国では必要なことではないか。
「オスプレイを東京に配備して欲しい。
そうすれば沖縄の人の気持ちが分かるから」
と沖縄の婦人がインタビューに答えていた。
「東京に原発を」は広瀬隆氏の本だが、
原発推進の国フィンランドでは、本社ビルが
原子力発電所の隣に立っている。
2011年3月11日以降に分かったことは、
電気エネルギーが独占支配されていたことと、
絶対に安全な原発は無かったことだと、ぼくは考えている。
本当の理由がよく分からない計画停電の夜、
闇の中で「ずっと騙されていたんだな」と思った。
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