2013年3月5日火曜日

絵巻物を描こう

グルジアの国民的画家、ピロスマニ。
彼の画集を小平市中央図書館で見つけた。

ピロスマニは学生の頃、
彼の名前も知らずに、
「ルソーと素朴派の画家たち展」みたいな
展覧会で見たことがあった。

暗い背景に素朴と言うには何とも稚拙な、
しかし何とも言いがたい、
味わいのある動物が描かれていた。

カタログの彼の作品に、収穫祭の場面を描いた、
西洋画には珍しいほど横長の絵を見つけた。
例外としてモネの睡蓮があるけれど。

極端に横長の絵を描いた経験がぼくには無い。
そう気付いて、横長の紙を2枚繋いで、
かなり横長の画面の絵を、
4点ほど描いてみた。
面白い。というか凄く新鮮だった。

元々ぼくは縦長の絵が多い。
縦長は人物画のように、
対象へ直接的に迫り、
断定的な表現になりやすい。

これに対して横長の画面は、
静物画や風景に適している。
キャンバスのサイズでMはMarine
つまり海景画を描くためのものである。
(因みにFはfigureで人物画を意味する)
横長画面は説話的で
繋がりや広がりを表現するのに適している。

高さ20cm横100cmの画面を眺めている内に、
21世紀の絵巻物を描いたらどうか、
そういうアイディアが浮かんできた。

絵本やアニメで表現してきた内容を、
絵巻物で表したら、展覧会場でも映えるに違いない。
長さは数メートルから10メートルくらい。
面白そうだ。
今年の制作目標にしよう。
上手くいくかはお楽しみだ。

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