吉田類の「酒場放浪記」
昔は実家に帰ると、父と見ていた。
引っ越して衛星放送が見られるようになり、
今は自宅で再放送をよく見ている。
昭和な感じの、一軒居酒屋がいい。
大勢の時は、チェーン店にも行くが、
元来、独り呑みが好きだ。
かれこれ20年近く前、
モツ焼き「百薬の長」を乗り換え駅で発見し、
以後ずっと通い続けている。
先日、見知らぬ青年が、知り合いからこの店を聞いて、
「北千住から来ました」と言う。
常連一同が驚いて、お酒を奢った。
東京に来て、最初に好きになった居酒屋は
豊島園の駅からちょっと歩いた処に在った。
店の名前は忘れた。たぶんもう無いだろう。
ちょっと甘い味噌味にたっぷりした豆腐の入った、
モツの煮込みが安くて美味しかった。
福生にあった名店「より道」
こわい顔のマスターと優しい顔のママさん。
鰯の刺身、レバ刺し(もう食べられなくなりましたね。残念!)
馬刺し、関サバを生れて初めて食べた店。
レモンサワーがメチャクチャ美味しいと思った。
浅利の酒蒸し、煮込みも絶品。しかも安い。
タラの白子、ホタルイカの刺身、アン肝もあった。
メニューには無いが、ママさんに頼むと
インスタントラーメン明星メン吉くんを作ってくれた。
10年程前に惜しまれつつ、閉店してしまった。
小・中学の同級生直登くんから教えてもらった、
長岡駅前の居酒屋「酒小屋」
メニューはモツの煮込みと日本酒、ビールのみ。
帰省する度に、寄っている。
大きな鉄鍋に、柔らかく煮た牛のモツ、玉葱、コンニャク、豆腐のみ。
夏は冷房はおろか、扇風機も回っていない。
団扇や扇子で扇ぎながら、熱いモツ煮を食べ、酒を飲む。
午後4時開店で、モツ煮が無くなると閉店。
「百薬の長」同様、マスターが一人で店をやっている。
田無の「だるまさん」、花小金井の「虎居」、一橋学園の「蔵」もいい。
池袋駅前の「ふくろ」、吉祥寺「いせや公園店」、
上野駅ガード下の「大統領」も何度も行った。
良い雰囲気の居酒屋で独り呑み。
ぼんやりしたり、呑み屋で知り合った人や、
見知らぬ人との会話も楽しい。
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