2013年11月25日月曜日

永劫回帰

生まれ変わりを僕は信じない。
でも、生まれ変わりがあってもぼくは構わない。
生まれ変わったぼくは、
今ここにいるぼくと、全く同じではないと、
そう思っているからだ。

ブッダは「死後の世界」や「輪廻転生」ついて
決して語ることはなかったと、本で読んだ。
あらゆる意味で、徹底したリアリストだったブッダが、
「断定出来ない世界」を説くわけがないなと思った。
だから極楽も地獄も、ブッダには関係ない。

ソクラテスや孔子も、
不確かなことについては語らずだったらしい。

ニーチェの永劫回帰説。
単なる輪廻転生を説いたわけがない。
「100万回生まれ変わって、まったく同一の人生を送ることに、
君は耐えうるか」そうニーチェは問うているらしい。
100万回同じ人生を送ることと、
ただ一回の人生を送ること。
この間に差はないと思う。

だからぼくが生まれ変わりを信じないことと、
100万回の同じ人生を送る覚悟を持つことは
ほとんど同じことなのだ。

実のところ、良くはわからない。
分からないことを受け入れること。
今日、1枚の絵を描いたこと。
他にやりたいことを、少しでもやれたかどうか。
それがぼくの100万回目の人生の秋の一日なのだ。
もしくはあらゆる意味において、
たった一度しかない、ぼくの人生の一日なのだ。

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