2013年12月7日土曜日

ビートルズ研究会

「よしいさん。
ビートルズセッションに参加しない?」

新所沢のスタジオネイブ。
そこのポップスセッションに参加した
8年以上前のことだったと思う。

今は無き駅前の居酒屋「つぼ八」
打ち上げの座敷で、目の前にいたギタリスト(実はジャズピアニスト)
高木さんにそう声をかけられた。
「ビートルズ研究会、略してB研では、
リクエスト曲の他、毎月アルバム特集をやっています」
「はあ?」
「アルバム特集では全曲を演奏します。
来月は初めてのアビイロードで、分担しないと大変なんです」
「ほおっ。面白そうですね」

ビートルズで最もセールスを上げたアルバム「アビイロード」
解散直前の彼らが、最後の力を振り絞って完成させた名盤である。
演奏では後半のメドレーが難関だが、
コーラスではジョンの「ビコーズ」が大きな山場だ。
彼ら自身がライブ演奏したことがない。

土曜日の午後2時少し前。
ハウスの高木さんと、受付でオーナーのナベさんしかいない。
『変だな・・・・。集まりが遅いのかな。。』
ポップスセッションは盛況で、参加者30人はゆうに超え、
会場はぎっしりだった。
同じくハウスのオイリーさんが来た。とりあえずセッションを開始。
借り物のギターで弾いて歌ったのは、Stand By Me。
ジョンのカヴァー曲。観客はゼロ。
それどころかドラマーがいない。渋々ナベさんが叩く。

常連のポールさん、高安さん、大森さん、川合さんが来る。みな初対面。
それでもドラマーは来ない。
「アルバム特集のドラムは僕が叩きます」とオイリーさん。
1曲目Come Together からアルバム曲順通りに進行する。
自分もボーカルとコーラスで参加するが、芳しくない。
というより、どの曲も、ほぼ散々な出来だった。
「来月、ドラマーのドラさんが来るので、
もう一度『アビイロード』をやります」と高木さん。

あれから8年。
アビイロードの難曲もしっかりとこなせるようになった。
今は30名を超える参加者の日もある。
先月、ビートルズ研究会は第100回を記念した。
思った以上に感動した。

スタジオネイブに来て、セッションに参加していること。
そこで素晴らしい仲間に出会えたこと。
ますます、ビートルズの音楽と演奏にのめり込んでいく。
そんな世界に生れてこられたことを、
感謝している自分がいる。

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