世紀の大発見らしい。
何しろ宇宙の始まり、物質の始まり、
生命の始まりに関わっているのだという。
この世界が始まった時、素粒子しか存在せず、
それらは質量を持たなかったという。
想像しにくいが、全てが光のようなエネルギーだったのだろう。
ヒッグス粒子は世界の始まりで素粒子を包み込み、
それらを動きにくくすることで、「質量」を与えたのだと言う。
考えてみれば宇宙空間では「無重力」を体験出来る。
「無重力」は「無質量」では無い。
質量はあるのにそれを感じないことは、考えてみると不思議だ。
昨年読んだ唯一の理系本。
村山斉著の「宇宙は何で出来ているのか」。
「反物質」とか「暗黒物質」とか聞き慣れない言葉が出てくる。
何でも我々が知っている宇宙の物質を全て集めても
宇宙全体の確か10分の一程度にしかならないと言うから驚きだ。
ヒッグス粒子の発見は、「宇宙の謎」を解き明かす
新たな1ページを築くのだろう。
日常を超えたスケールを持つ「宇宙物理学」の分野は
普段の我々とはかけ離れたイメージもある。
芸術もそうだが、狭い日常から離れて
もう一つの世界、多元的な世界が自分の中にも
自分の遙か外側にも存在していると感じること。
それらが萎んでしまいそうな小さな日常を
豊かにするのだと思っている。
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