ニューヨーク出身の知り合いの米国人。
彼がこんなことを言っていた。
自分はオバマ支持だが、彼は原発を廃棄したりしない。
「なぜなら、彼の支持基盤は原発の発電会社だからだ」
ブッシュは彼自身が石油メジャーのオーナーだが、
火力発電会社が支持基盤だという。
米国では火力発電と原子力発電の会社が別組織なのだ。
当然、利害関係が異なり日本のような独占ではない。
彼はこうも続けた。
ドイツのメルケル首相が「脱原発」を宣言したことに驚いた。
「左派よりの政権なら分かるが、彼女は保守派だ」
だからより素晴らしいと思う。そしてこう続けた。
「海洋プレートの近くに原発を作るなんてクレージーだ」
管前首相は「原発からの脱却を口にした。(個人的見解と言い直したが)
今朝のニュースで野田首相の国連演説が報道されていた。
野田首相は「日本の原発を世界一安全にする」と語り、
今後も原発を推進していくことを世界へ向けて発信した。
朝の報道ではNHKだけが
それに対する反対意見も報道していたように思う。
「脱原発」から「原発推進」へ。
政権政党の方針が180度変わったと言うのに、
マスコミはほとんど沈黙している。何故だろう。
この国ではこの問題を決して国民的議題にしない
そんな空気、何処からかの意志が感じられる。
何故かこの問題で「世論調査」が行われない。
NHKとテレ朝「ニュースステーション」では、
連続して原発の問題を取り上げていたと思う。
それらは大きな広がりを見せようとしない。
9月19日敬老の日。
明治公園で行われた「さようなら原発」の集会に出掛けた。
大江健三郎、山本太郎ほかが呼びかけたこともあり、
会場は人が入りきらないほどの活況を呈していた。
僕の頭の中では、
今は亡き忌野清志郎がRCサクセション時代に作った
反原発のアルバムCovers の Love me tender が流れていた。
「放射能はいらねー、牛乳が飲みてえ・・
何言ってんだ、ふざけんじゃねー。核などいらねえ・・
何言ってんだ、止めときな。いくら理屈をこねても・・・
ほんの少し考えれば、オレにも分かるさ・・・」
「脱原発」か「原発推進」か。
せめて論議ぐらい、まともにして欲しいと思う。
それでも大江氏が述べていたように、
「集会やデモに参加して訴えていく」道しかないのだろう。
あきらめないこと、希望を失わないこと。
それを自分に言い聞かせている。
0 件のコメント:
コメントを投稿