引越の経験を数えてみた。
新潟では一度だけ。
旧居から新居へ移った。11歳の時だったと思う。
初めて自分の個室が出来た。
道路拡張に伴い、ほとんどの家が建て直した。
それまでの道路は舗装されておらず、
大雪の年は、除雪車が間に合わず、
しばし(時にはかなりの期間)通行止めになった。
18歳で上京し、最初の住居は練馬区豊島園。
東京で都心からさほど遠くないのに、
アパートの回りには大根畑が多くあり、
「東京なのに・・・」と驚いた。西日のキツい部屋だった。
1年間の浪人生活の後、
大学に近い、東村山へ移った。
4畳半から、6畳になっただけで嬉しかった。
中学の同級生、10人近くが泊まったことがある。
仕事が西多摩郡瑞穂町に決まり、
東青梅の独身者用住居に住んだ。これが四回目。
結婚して福生に移ったが、すぐに青梅の公営住宅に転居。
福生が初めての風呂付き住居だった。
河辺にマンションを購入して、10年以上住んだ。
羽村市五ノ神の1DKのアパートに移る。
8年近く住んで、この12月23日に、
萩山の団地に移り住む。通算では9回目の引越になる。
8階の2DK。眺めが良く、駅から近く、リフォームも綺麗で、
気に入ったので、直ぐに契約した。
板の間の1部屋をアトリエにするつもりだ。
天才浮世絵師、葛飾北斎は、
引越マニアみたいな人だったらしい。
一日に2回引っ越したこともあると言う。
彼の独創的な視点を持つ作品群、
「富嶽三十六景」シリーズは、新しい土地を求める、
彼の貪欲な好奇心から生まれたのだろう。
引越の荷造りその他で忙しい毎日だが、
新しい土地で、
新しい生活と新しい作品が始まることを念じて、
日々を過ごしている。
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