「自分」
厭なこともつまらないこともぼくの人生
こんな俺を責めない俺は偉い
よこしまな僕もほんとうの僕
どうしようもない脳天気でいよう
自嘲なんかしないすぐに自嘲する
いい気になっているもっといい気になろう
「酒」
反省などしない串の数を眺めながら呑む
酒匂ふ脳みそで想い出している
酒が好きなのか呑まずにいられないのかわからない
「生きる」
ただじたばたと生きる
ドキドキとわくわくの狭間を生きたい
ひまつぶし人生の方をつぶそうよ
死へ向かう我と我が身は生きている
「日常」
退廃も虚無さえもない二十一世紀
電車の中の声も姿もまぼろしなのか
退屈という日常の檻に隠れている
一瞬ごと一瞬だけを信じている
「季節」
雲はなく影もしづかに日曜日の朝
なんだか今朝は墓石も輝いて
黄金の粉をふりまく日暮れかな
「真理・道徳」
ぼくの神はぼくの中にいる君の神は君の中にいる
道徳は天使のような悪魔のささやき
人類みんなナルシスト
神は神で人は人で精いっぱい
*第二句集の予定はまったくありません
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