「仙台で行きたいところがあるんです。」
今回の東北の旅でK氏のリクエストは2つだけ。
1つ目は秋田の安藤昌益の墓。
2つ目が、仙台にある、アサヒビールの
パイロットショップだった。
少し迷って発見。
広くない店内は、若い人で賑わっていた。
50を過ぎたおっさんは我々だけか。
普段のよしいは、サッポロビールを好む。
それでもつぎたての生ビールは美味い。
地元野菜のステックは濃厚な味わい。
枝豆、ソーセージで2杯目へ。
「2杯目は体験コーナーへ行きましょう」
パイロットショップでは、
自分で生ビールを注ぐと認定証が貰えると言う。
気乗りしなかったよしいだが、
やってみたら思いのほか楽しくて、
黒生ビールがより美味しく感じられた。
お酒に弱いK氏と別れ、
一人で地元の居酒屋へ入った。
宮城の地酒が全て揃い、
良心的な価格で提供されていた。
おでんやもつ焼きで、銘酒浦霞をあおる。
最終日は何も決めてなかったが、
芭蕉由来の松島に行きたくなった。
松島は、海に浮かぶ数々の島が
津波の威力を和らげ、
被害が他地域に比べてずっと少なかったと言う。
伊達正宗に由来する、瑞巌寺(ずいがんじ)
正宗嫡孫の寺、円通院はともに素晴らしかった。
瑞巌寺境内にある洞穴のような建物に、
ただならぬ気配を感じた。
ガイドさん(30分/ 千円)をお願いして、
由来を聞いた。
岩手の毛越寺と同じく、
慈覚大師円仁が開いた「松島寺」だと言う。
岩を刳り貫いて、僧侶の修行部屋や生活の部屋を
岩山の中に築き上げたらしい。
室町まで続いたが、北条氏に滅ぼされ、
その後伊達正宗によって
禅宗の寺として再興された。
東日本大震災による津波は、山門から境内に達し、
塩害によって多くの杉の木が、伐採されていた。
帰りの東北道は工事による渋滞だった。
昼に仙台を発ったが、東京に着いたのは7時過ぎだった。
今回行けなかった「龍泉洞」、毛越寺と並ぶ世界遺産の
「無量光院跡」「観自在王院跡」「金鶏山」ほか、
まだまだ行きたい処が、沢山見つかった旅だった。
東北は、素晴らしい。行こうぜ!東北。
(完)
*写真 仙台のアサヒビールパイロットショップ
(撮影 K氏)
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