「50代の男性に生きている意味なんて無いですよ」
明石家さんまの番組「ホンマでっか」に
チャンネルを合わせたら、ゲストの大竹まことが
相談回答者の一人にそう言われていた。
どうも回答者は生物学的な生殖機能の意味で言っていたらしい。
それには同意出来なかったが、
そもそも生きることに意味が必要なのかと、訝ぶった。
生きていることに意味づけは必要なのだろうか。
これはカントの二律背反ではないか。
カントは「世界に始まりはある」「世界に始まりはない」
のいずれも論理的に証明してみせた。
まさに矛盾である。
「生きることに意味はある」「生きることに意味はない」
いずれも論証出来そうな気がする。
童話「ムーミン」に登場する、哲学者のじゃこうねずみ。
彼は「何もかもが無駄であることについて」研究している。
無駄か無駄でないか、これもどちらもが論証できそうだ。
じゃこうねずみは「無駄じゃ、無駄」と叫ぶだろうが。
僕は絵を描いているが、
描くことに意味があるから描いているのでは無い。
描きたいから、描いているだけだ。
暇つぶしじゃなくて人生をつぶしたいのだ。
生きていることに大切なのは実感で
意味なんかじゃないと僕はいいたい。
いや実感も必要ないな。
ただ生きている、それだけでいいのだ。
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