2011年3月6日日曜日

意味なんてない!

 「50代の男性に生きている意味なんて無いですよ」

 明石家さんまの番組「ホンマでっか」に
 チャンネルを合わせたら、ゲストの大竹まことが
 相談回答者の一人にそう言われていた。
 
 どうも回答者は生物学的な生殖機能の意味で言っていたらしい。
 それには同意出来なかったが、
 そもそも生きることに意味が必要なのかと、訝ぶった。

 生きていることに意味づけは必要なのだろうか。
 これはカントの二律背反ではないか。
 カントは「世界に始まりはある」「世界に始まりはない」
 のいずれも論理的に証明してみせた。
 まさに矛盾である。

 「生きることに意味はある」「生きることに意味はない」
 いずれも論証出来そうな気がする。
 
 童話「ムーミン」に登場する、哲学者のじゃこうねずみ。
 彼は「何もかもが無駄であることについて」研究している。
 無駄か無駄でないか、これもどちらもが論証できそうだ。
 じゃこうねずみは「無駄じゃ、無駄」と叫ぶだろうが。

 僕は絵を描いているが、
 描くことに意味があるから描いているのでは無い。
 描きたいから、描いているだけだ。
 暇つぶしじゃなくて人生をつぶしたいのだ。

 生きていることに大切なのは実感で
 意味なんかじゃないと僕はいいたい。
 いや実感も必要ないな。
 ただ生きている、それだけでいいのだ。 

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