水曜日に携帯電話を無くした。
今年に入って2回目。
一度目は西武拝島線、玉川上水駅の車両の中。
翌日に見つかった。
自分の携帯に電話した。
聞き慣れた男の人の声。
夕飯に寄った、思い出横町の定食屋のマスター。
落ちていたのを拾って預かってくれていた。
昨日、1週間以上見つからなかった絵日記が出てきた。
毎日、デタラメな英語と緩い絵を描いていた。
諦めたかけた処に職場の段ボールから発見。
去年から落とし物が悉く見つかっている。
エレキギター、(落とすなよ、オレ)他数点。
ほとんどが電車の中。たいていは酔っている。
その前の数年間、落とし物は必ず紛失していた。
メガネが2点、帽子は5,6個、傘多数。
メガネは電車の途中に無くしているのだが、
何故か出てこなかった。
他にも手提げ袋や何か。
見つからない周期と見つかる周期。
何故だが解らないがそんなものは在る。
まるで、ギャンブルにおけるツキの波のように。
短い一時期のギャンブル体験。
毎日のようにパチンコ屋に通い、そこそこ勝っていた。
ある日から連日負けるようになり、
ただでさえ苦しい学生の身分なので止めた。
先日読み終えたシェイクスピアの「リア王」。
小学校の予餞会の劇がなんとリア王だった。
オレはリア王の末娘、コーディリアと結婚する
フランス王の役で、同級生の紀美子がコーディリアだった。
予餞会当日。シェイクスピアの四大悲劇の一つなのに、
何故か客席は爆笑の嵐。田舎の小学生がリア王だもんな。
オレなんかがフランス王と思ったら笑うよな。
信じた長女、次女に裏切られたリア王。
最後は錯乱の上に死ぬのだが、
かつて王であった自分をただの老人だと自覚する姿が良い。
マクベスもそうだが、
人間を見えない運命に翻弄された存在と描く。
本当は翻弄も何も無く、あらゆるものが移りゆくだけなのだろう。
携帯を無くしたくらいでオタオタとする、
そんな自分の愚かさを嗤おう。
しかし、暑いねーー。
0 件のコメント:
コメントを投稿