2011年1月7日金曜日

津軽

 寒くて目が覚めた。
 昨日は小寒だった。

 新潟に帰る前は大雪が降った。
 福島県の会津や鳥取などが雪害に遭った。

 去年の正月は10年振りの雪下ろしをした。
 今年も覚悟して帰った。
 しかし毎日雪は降るが、積もらない。
 雨の日もあり、来る前よりも雪は減った。

 それでも屋根の上には30cmの雪が積もっている。
 雨を受けた雪は溶けてまた凍るので固く重くなる。
 次に大雪が来たら直ぐに下ろさないといけない。
 大雪は続いたり、何度も来たりする。

 東京の知人と飲み会で会った。
 知人も新潟の出身だ。
 「新潟にいて一番嬉しかったのは3月ね」
 「雷が鳴って、雨が降るとどんどん雪が溶けたね」
 「そう。それが嬉しくってねぇー」
 「雪が割れて地面が見えると蕗のとうの花が咲くんだよね」
 「とにかく春が待ち遠しかったわ」
 
 生ビールと日本酒と焼酎お湯割りでふにゃとした脳みそで
 高校時代の自分をぼんやりと想い出していた。

 暮れから太宰の「津軽」を読み直したいと思っていた。
 もう何度も読んでいるのに、青森新幹線の開通のせいだろうか。
 太宰が友人の歓待を受けている場面が何だか好きだ。
 つい過剰な歓待をしてしまう津軽の人に親近感を憶えてしまう。

 二次会のカラオケでは
 太田裕美の「雨だれ」と五輪真弓の「少女」を歌った。
 どちらも冬の歌だ。

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