2011年6月5日日曜日

ROSE CAFE

 国分寺のイングリッシュガーデン
 ‘ローズカフェ’へ出掛けた。
 たぶん、6年ぶりくらいかな。

 まだ営業を続けているか、
 定休日が何時なのか確認もせずに行った。
 5月の下旬。雨上がりの午後だった。

 久しぶりの濃い藍色の空。
 坂道を登って、真っ直ぐに進む。
 玄関がたわわなバラの樹木に埋もれそうな
 ローズカフェがあった。

 近づいて驚いたのは、薔薇の花の豊穣さだけではない。
 昔のひっそりとした店内とは格段の違い。
 ほとんどが中高年の女性のお客で店内はほぼ満席。
 代休で平日の午後に行ったのにである。

 それでも珈琲にクッキーを注文して、
 店の一番奥まった処にある野外テーブルに着く。
 カフェの裏側は丘の斜面になっている。
 その斜面全体が薔薇園になっている。

 目の前には薄いピンク色のたくさんの薔薇が
 空に向かって咲き誇っている。
 午前中まで降っていた雨の雫がキラキラと輝いている。

 クッキーを囓り、コーヒーを飲む。
 菓子の甘みとコーヒーに苦みが口の中で解け合う。 
 濃く暗く感じられる空と陽射しを浴びる薔薇たち。
 その姿は官能的でもあった。

0 件のコメント:

コメントを投稿