国分寺のイングリッシュガーデン
‘ローズカフェ’へ出掛けた。
たぶん、6年ぶりくらいかな。
まだ営業を続けているか、
定休日が何時なのか確認もせずに行った。
5月の下旬。雨上がりの午後だった。
久しぶりの濃い藍色の空。
坂道を登って、真っ直ぐに進む。
玄関がたわわなバラの樹木に埋もれそうな
ローズカフェがあった。
近づいて驚いたのは、薔薇の花の豊穣さだけではない。
昔のひっそりとした店内とは格段の違い。
ほとんどが中高年の女性のお客で店内はほぼ満席。
代休で平日の午後に行ったのにである。
それでも珈琲にクッキーを注文して、
店の一番奥まった処にある野外テーブルに着く。
カフェの裏側は丘の斜面になっている。
その斜面全体が薔薇園になっている。
目の前には薄いピンク色のたくさんの薔薇が
空に向かって咲き誇っている。
午前中まで降っていた雨の雫がキラキラと輝いている。
クッキーを囓り、コーヒーを飲む。
菓子の甘みとコーヒーに苦みが口の中で解け合う。
濃く暗く感じられる空と陽射しを浴びる薔薇たち。
その姿は官能的でもあった。
0 件のコメント:
コメントを投稿