2010年10月16日土曜日

四月と十月

 雑誌「四月と十月」。
 副題に画家のノートとある。

 複数の画家、イラストレーター、デザイナー、写真家などが
 短いエッセイと作品を載せている同人誌だ。
 毎年四月と十月の二回発行とある。

 何年か前に新潟近代美術館のカフェ
 「広告塔」でこれを見つけた。
 何冊かあったうちの一冊を買い
 今でも時々眺めて楽しんでいる。

 読み返す度に面白い。
 同人誌ならではのゆるさも楽しいのだが、掲載作品の質は高い。
 仲間内の馴れ合い感は無く、作品を世界に問うている。
 それでいてスケッチのような軽さもある。

 10人を超える掲載作家の住所も様々で、
 それぞれプロとして活躍している作家であるが、
 画壇的な匂いや流行を追う画商的な要素が感じられない。
 何よりもこのような雑誌を創る心意気がいい。

 他のナンバーも購入しようと思い、
 今年の春に「広告塔」を訪ねた。
 「もう、取り扱っておりません」。
 そう言われて残念だった。

 もう無くなったのかもしれない。
 インターネットで調べてみた。

 嬉しいことに雑誌は健在だった。
 取扱店が少し減っていて購入はちょっと手間だけど、
 今度まとめて何冊か購入しよう。
 ホームページのデザインが遊び心があって楽しい。
 是非覗いて見てください。
 
 僕のプロントくんのスケッチが
 このような雑誌に掲載されたらと思っただけでも楽しい。
 
 10月に入って制作のペースを
 掴みつつある。
 まだ夏日もあるが、秋は深まっている。
 アパート近くの石榴の実が熟れてきた。

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