映画館で観る映画は年に1度くらい。
去年はチェコの短編アニメ特集を観た。
今年は「13人の刺客」を観ようかなと思ってた。
そんな時に中学の同級生からメールが来た。
「お兄ちゃんのハナビ」を観て泣いたとあった。
昨年、片貝中学校28回卒業「双葉会」の仲間とともに
記念の花火を打ち上げ、山車を牽いた時に
その映画の撮影が行われていた。
オラたちの姿も映画に収められていると言う。
インターネットで調べたら、職場のある新宿から
目と鼻の先に上映館「武蔵野新宿」は在った。
チーズバーガーと午後ティーを買って映画館へ。
午後1時開演の回に間に合った。30分前までは仕事。
凄く小さくて狭い印象。客は10人ぐらい。
全体で100席ちょっとという感じ。
前から3列目の中央に坐る。
万が一泣いてしまっても、前にも横にも人は居ない。
1時から15分間の予告上映とCMの間に食事を採る。
上映前のこの間合いが新作上映館の独特の雰囲気だ。
映画が始まる。
予想通り?上等な文部省推薦映画の雰囲気。
白血病の妹と引き籠もりの兄。重苦しいテーマ。
実話を基にしたらしいが、どう展開するのだろうか。
それでも舞台である故郷の風景に見入る。
妹の担任役の佐藤隆太が故郷の訛りで喋っていた。
正直に云って、自分の郷里が舞台でなかったら、
この映画を観ることは無かっただろう。
それでも予想通り?映画の半ばから泣いた。
ラストまでほとんど泣き続けた。時折声を出して泣いた。
席の後からも泣き声が聞こえた。一番前で良かった。
たくさん泣いたら、何故かとてもすっきりした。
よく泣く女性の気持ちが少しだけ分かった気がした。
ラスト、桟敷場での数々の花火の打ち上げ場面。
実際に片貝町に居るような気持ちになった。
「お兄ちゃんのハナビ」を観て片貝の同級生にメールをした。
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