2010年10月28日木曜日

お兄ちゃんのハナビ

 映画館で観る映画は年に1度くらい。
 
 去年はチェコの短編アニメ特集を観た。
 今年は「13人の刺客」を観ようかなと思ってた。
 そんな時に中学の同級生からメールが来た。

 「お兄ちゃんのハナビ」を観て泣いたとあった。
 昨年、片貝中学校28回卒業「双葉会」の仲間とともに
 記念の花火を打ち上げ、山車を牽いた時に
 その映画の撮影が行われていた。

 オラたちの姿も映画に収められていると言う。
 インターネットで調べたら、職場のある新宿から
 目と鼻の先に上映館「武蔵野新宿」は在った。

 チーズバーガーと午後ティーを買って映画館へ。
 午後1時開演の回に間に合った。30分前までは仕事。
 凄く小さくて狭い印象。客は10人ぐらい。
 全体で100席ちょっとという感じ。
 前から3列目の中央に坐る。
 万が一泣いてしまっても、前にも横にも人は居ない。

 1時から15分間の予告上映とCMの間に食事を採る。
 上映前のこの間合いが新作上映館の独特の雰囲気だ。

 映画が始まる。
 予想通り?上等な文部省推薦映画の雰囲気。
 白血病の妹と引き籠もりの兄。重苦しいテーマ。
 実話を基にしたらしいが、どう展開するのだろうか。
 それでも舞台である故郷の風景に見入る。
 妹の担任役の佐藤隆太が故郷の訛りで喋っていた。

 正直に云って、自分の郷里が舞台でなかったら、
 この映画を観ることは無かっただろう。
 それでも予想通り?映画の半ばから泣いた。
 ラストまでほとんど泣き続けた。時折声を出して泣いた。
 席の後からも泣き声が聞こえた。一番前で良かった。

 たくさん泣いたら、何故かとてもすっきりした。
 よく泣く女性の気持ちが少しだけ分かった気がした。

 ラスト、桟敷場での数々の花火の打ち上げ場面。
 実際に片貝町に居るような気持ちになった。
 
 「お兄ちゃんのハナビ」を観て片貝の同級生にメールをした。

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