よこしまな僕もほんとうの僕
反省などしない串の数を数えながら呑む
酒匂う脳みそで憶い出している
頭のうしろから銀杏の匂い
君は正しいだからなんだっていうんだ
退廃も虚無さえもない二十一世紀
退屈という日常の檻に隠れている
神々しくあくまでも神々しいパチンコ屋のあかり
どうしようもない脳天気でいよう
雲はなく影も静かに日曜日の朝
木の葉降るひねもす眠い十一月か
なんだか今朝は墓石も輝いて
坂道を転げ落ちるように生きる
道徳は天使のような悪魔のささやき
こんなにひどい自分を責めない
生きるただじたばたと生きる
煙突がすっきりとくっきりと朝
まっすぐな土手の道を歩く
0 件のコメント:
コメントを投稿