2010年11月25日木曜日

晩秋

 長期天気予報はまだまだ当てにならない。

 今年は秋が短く、
 いきなり冬のような気候になると報じられていた。
 11月に入って、寒い日もあるが概ね穏やかである。

 拝島駅からの車窓の眺めも晩秋の趣となった。
 東大和市駅、駅前の大イチョウの木も黄色に輝いている。

 朝の情報番組では京都の紅葉名所を紹介していた。
 旅番組も紅葉、紅葉だ。
 紅葉ファンとしては嬉しい限りだ。

 鮮やかなモミジも、イチョウもいい。
 ドウダンツツジも見事だ。
 けれど、玉川上水沿いの雑木林の紅葉。
 これが堪らない。

 新緑の時期を除きほとんど同じ緑だった雑木林の葉。
 晩秋の紅葉は燻し銀の輝きだ。
 色はあくまでも落ち着いた赤茶やくすんだ黄色など。

 まるで、パウル・クレーの絵画のようだ。
 彼の代表作の一つ「秋のしらせ」。
 渋い色調のグラデーションを背景に、紅葉した木が一本。

 今年はまだ、
 玉川上水道の落ち葉を充分に踏みしめていない。
 秋の終わりは近い。

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