2010年12月21日火曜日

ジーキル博士とハイド氏

 トイレの夢。

 子どもの頃、トイレの夢を見ると
 次の朝はシーツに地図を描いていた。
 
 昔の田舎ではトイレは離れにあり昼でも暗い。
 しかもボッチャントイレだった。
 
 だからトイレが怖かった。
 このことは宮崎駿も書いており、
 トイレが怖い処で無くなって
 人間の想像力も変わったと述べていた。

 アニメ「魔女の宅急便」を見ると、
 西洋でもかつてトイレは離れというか
 家の外に在ったことが分かる。

 ずっと悪夢に悩まされてきたが、
 最近は、悪夢を見るとこれは夢なんだと気付くようになった。
 夢の中で夢に気付くと、厭な夢から醒めることが出来る。
 でもそれが限りなく日常に近いと、夢と判断するのは難しい。

 ある晩こんな夢を見た。
 いつものように百薬の長で飲んでいた。
 うっかりと寝てしまったが、起きるとまた同じ場所に居た。
 夢の中で寝て、また起きて同じ場所に居たのは初めてだった。 
 こうなると夢と現実の区別は困難だ。

 毎日同じ夢の続きを見ていたら、
 それは完全にもう一つの日常になるだろう。
 二つの日常は僕らを破滅に導くのだろうか?
 それとも幸福になれるのだろうか?
 
 ジーキル博士とハイド氏。
 一人の人間の二つの人生は悪夢になるのだろうか?

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