2010年3月8日月曜日

つみきのいえ

 2月から、少しずつ絵を描き始めている。
 スケッチは休むことはない。
 描かない日はあるが、
 ずっと描かないことはない。

 紙にボールペンや色鉛筆。
 紙に墨汁や、透明水彩、アクリル絵具。
 ボール紙に油彩もする。
 紙はカレンダーやポスターの裏をよく使う。
 キャットくんの絵本の原画は、
 新聞紙にマジックインキとクレヨンだった。

 昨年暮れから、ボードに和紙を貼り、
 銀彩をしてプロントくんの彩色画を始めたが、
 未完成のまま放置していた。
 
 プロントくんは恐竜で、僕のオリジナルキャラクターだ。
 数少ない?僕の作品のファンから、
 プロントくんシリーズを描いて欲しいと言われていた。

 僕自身も、抽象画から、現在の様々なシリーズを
 生み出すきっかけとなったキャラクターでありながら、
 「あくまくんと天使」や「キャットくん」、
 「レクイエム」や「洪水の後」のように、
 自分の中でもシリーズとして未消化な作品だった。

 今年になって、個展「レクイエム」の時と同じように、
 銀彩した和紙の上に墨のみの絵画も描き始めた。
 プロントくんの絵だ。
 先日はアルミ箔を和紙の上に貼った。
 凹凸のある和紙の上にアルミ箔を貼ると、
 銀彩をした時以上に乱反射し、変化が生まれる。
 若い頃から支持体と描画材の研究をしておけば
 良かったと、いささか後悔をしている。

 ブログを書き始めて半年以上になる。
 花粉症のせいと、絵を中心の創作になったせいか、
 言葉が出にくくなった。
 単にブログを書く題材が乏しくなっただけの事かも知れない。

 不思議なことに数年前、下手な詩を連作した頃は、
 あまり絵が描けなかった頃だ。
 怪物ピカソも、最初の妻オルガとの離婚問題に悩んでいた頃、
 絵筆を取らず、もっぱらシュールな詩を書いていた。

 絵本「つみきのいえ」を読んだ。
 昨年米国アカデミー賞のアニメーション部門賞を獲った作者の
 絵本版だ。見事な作品だった。
 話の内容も鉛筆と水彩で描かれた絵も、素晴らしかった。
 アニメーション作品を買って見るつもりだ。

 プロントくんのアニメーションを作り直すつもりだ。
 絵本も描き上げたい。
 上手くいくかどうか分からないが、今年の目標だ。
 失敗だった前作アニメーションを教訓としたい。

 「書かない日はさみしい」山頭火
 「描かない日はさみしい」よしい 

0 件のコメント:

コメントを投稿