桜の満開が続いている。
花冷えのためだ。
ソメイヨシノは青空よりも
花曇りの朝の方が美しいのではないか。
何日か前にそう思った。
ソメイヨシノは、白っぽいピンク色だが、
近づいて良く見ると、少し灰色がかっている。
近づいてみるならば、しだれ桜、大島桜などが綺麗だ。
塊として見ると、白さが明るさを感じさせて良い。
曇りの日の灰色の背景だと、桜色がより鮮やかになる。
勿論、夜桜で見れば漆黒の背景に白さがコントラストとなり、
艶やかにさえ見える。
英語や仏語などには「花見」と言う言葉がないらしい。
中国や、朝鮮半島ではどうだろうか。
花見と言う言葉の存在は別にして、
そのような習慣があるとはあまり聞かない。
あ、でも三国志には有名な「桃園の誓い」があったな。
桜以外の花でやるのかも知れないな。
三年前だったろうか。
恒例になっている井の頭公園の仲間のとの花見。
あまりの寒さに外での夜桜を諦め、いせや公園店で飲んだ。
帰りに井の頭公園の池を覗いたら、
雨も止んで水面が鏡のようになっていた。
ライトに照らされた夜桜が水面に映り込み、
妖しい光を放っていた。
あまりの美しさに息をのんだ。
美しさを感じると同時に、
夢の世界のような幻想的な世界を恐ろしく感じた。
「美しいものは同時に恐ろしい」。
拝島駅から西武線の車両の中から、毎朝桜を見る。
僕はこの時期、電車に乗る度に
桜の精に生気をを吸い取られているのかも知れないな。
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