2010年4月14日水曜日

若葉のころ

 ビージーズの名曲「若葉のころ」。
 
 「君と僕。僕らの愛は決して死なない。
 誰が泣くと言うのだろう。
 若葉のころ(5月の初め)がやって来たのに」。

 中一の時に見た映画「小さな恋のメロディ」。
 主演のマーク・レスターと
 ヒロインのトレーシー・ハイドが、
 墓地の中を初めてデートする場面に
 流れたのがこの曲だった。

 桜が散ると、いよいよ若葉の季節だ。
 拝島駅から数百m出たところで玉川上水を横切る。
 ほんの一瞬だが、見逃さないように気を付ける。
 新緑の木々が緑のトンネルのように見える。

 玉川上水には雑木林が多い。
 桜並木のところもあるが、大方はナラやクヌギなど
 所謂、雑木が続いている。
 
 新緑の緑は、どうしてこんなに多様なのか、毎年驚く。
 しかし十日ほどすれば、みな同じような濃い緑色になる。

 一般的には素朴派の画家として知られるアンリ・ルソー。
 彼は、緑色の巨匠だ。
 彼くらいの腕前がないとこの新緑の美しさは表現出来ない。
 自称、世界で5本指に入る画家である僕でも難しい。

 檜花粉はまだまだび交っているし、(僕は花粉症です)
 4月は年度初めで、仕事はバカみたいに忙しい。
 体に鞭打って、今度の日曜日にあるライブ練習をしている。

 決して心穏やかな日々とは言えないが、
 若葉のころの美しさは、瞬間的にそれを忘れさせてくれる。

 「久かたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」
 紀友則 

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