2010年4月23日金曜日

抱きしめたい

 ラストナンバーは'Hey Jude'だった。
 
 Golden Slumber,Carry That Weight,
The End,からHer Majestyへと続く
 アルバム「アビイロード」最高のメドレーが成功して、
 会場の盛り上がりは最高潮に達していた。 

 「ヘイジュード」でギターが弾きたかった。
 トーマさんのギター弦が切れたお陰で、
 僕のフェンダーはトーマさんの手にあった。

 今回のライブで嬉しかったことは、
 「ガール」や、「恋のアドバイス」
 「エイトデイズアウイーク」でギターを弾かせて貰えたことだ。
 
 自慢じゃないがギターは下手だ。ギターも、と言うべきだな。
 でも弾きたい。ワガママなオレ。

 ボーカルに集中して歌う。
 ルーシーインザスカイの時のジョンと違って、
 ポールは僕の中に入り込んだりしない。

 「苦痛を感じる時は、どんな時でも
  ヘイジュード、自制しなさい。
 自分の肩に、世界を背負ったりしちゃいけないよ」。

 客席の最後尾では、教え子三人と
 初めて会ったカナダ人の男性が踊っていた。
 'NA NA NA NANANANA-,NANANANA-,HEY JUDE'

一体感を強調するような音楽はちょっと苦手だ。 
 でもこの日だけは会場の合唱も心地よかった。
 アンコールの「抱きしめたい」も大合唱。
 「アウオナアホーヨオヘエエエーンド!!」。

 「僕には'LET IT BE'もロックなんですよ」。
 ライブの後で景山さんがそう言った。成る程。
 言われてみれば確かにそうだ。
 
 バンドメンバーの皆がライブの後の放心状態だった。
 いつもはクールなヒロシさんも嬉しそうだった。
 生ビールの後のラム酒オンザロックが喉に染みた。
 カワイさんがゾエさんとギター談義をしていた。
 
 モニター画面では、
 ジョンがストロベリーフィールズフォーエバーを歌っていた。
 (おわり)

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