2010年9月5日日曜日

国連ジョーク

 20代の頃同じ職場に居たI氏から、
 「国連ジョーク」なるものを聞いた。
 
 国連職員の間でかつて流行っていた
 各国の国民性を表したジョークだという。
 その内容はこうだったと記憶する。

 豪華客船が座礁した。沈没は時間の問題である。
 ところが客船の救命ボードは
 子ども、女性、お年寄り分しか用意されていない。

 船員は国別の客室に行き、
 男性は海へ飛び込むように説得しなければならない。

 アメリカの男性には「皆さんには多額の保険が掛けられている」
 と説得する。
 ドイツの男性には「国際法上こう定められている」と説得する。
 イギリスの男性には「紳士は飛び込みます」と説得する。
 フランスの男性には「愛する人のために飛び込んで」と説得する。
 イタリアの男性には「モテる男は飛び込んで」と説得する。

 そして日本の男性には
 「皆さん飛び込むようですよ」と説得する。

 今朝の報道番組で石川県のある市の職員が
 「限界集落」を再生に取り組んでいる様子が紹介されていた。
 お米を特産物としての売り出すことにに成功し、
 農産物の直売場を作り、そこが大盛況となる。

 官民の垣根を超えた新しい試みは当然強い抵抗があった。
 「前例がないから」と。

 彼の成功は職場の上司、地域の人、近隣の若者、省庁など
 異なる集団を動かして結びつけたことにあると思った。
 何よりも「常識・定説」を打ち破ろうとする
 彼の意志・情熱・行動に裏打ちされたものだが。
 彼はこう言う。「これが前例になる。全国に繋がる」と。

 これを特集したテレビ局も見直した。
 日本人は「右にならえ」だけではないのだ。
 
 「もりもり盛り上がる雲へ歩む」山頭火

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