洗濯物を干そうとした。
Tシャツを二枚を手にしていたが
後一枚なので無理して三枚を両手に持った。
紫色のTシャツを洗濯紐に掛けたと思った。
次のシャツを掛けようと思った瞬間
シャツはコンクリートのベランダに落ちた。
運悪く昨夜の局地的な豪雨による水溜まりがあった。
シャツは濡れて汚れてしまった。
イソップ童話の「よくばりな犬」を思い出した。
水面に映る自分の口にくわえた肉を
違う犬の肉と勘違いして取ろうとして
自分の肉を川に流してしまうあの話である。
2枚のシャツなら落とさなかっただろう。
残りが3枚だったので、つい欲張った。
「よくばりな犬」と同じだ。
自分の愚かさに気付いても、
そのことで自分を責めたりしない。
責めることと反省することは自己完結している。
そういう場合が多い。
反省すればする程、同じことを繰り返す訳だ。
反省をせずにただ見つめること。
それを心掛けている。
油断していると直ぐに「オレはダメな奴だ」とか
「もうイヤだ」とか「年を取ったな」とか思ってしまう。
マインドは強力だから、引きずられるのは簡単だ。
マインドとは付き合わないと生活できないけれど、
マインドの奴隷にならないこと。
マインドもまたヘメレケソなのだから。
僕は欲望を肯定する。
けれど欲望の奴隷にはなりたくないのだ。
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