高一の僕が、由美ちゃんに渡したカセットテープ。
タイトルは「吉井宏の世界」。書いてて恥ずかしい。
由美ちゃんは聞いたことも覚えてないだろうな。
アルバム「岡林信康の世界」を真似た。
当時の代表作「無限の空間」。
無意識に小野ヨーコのアルバム「無限の大宇宙」、
これをもじったのかも知れない。
「無限の空間」は小学生の頃から感じてた
この世界に自分一人が存在していると言った
孤独感やある種の虚無感を表した歌だった。
その歌詞をここに書く勇気はない。
そのテープを今でも持っている。
怖いもの見たさで聞いてみたい気もする。
清人とやったデュオ‘ミー&ケイ’。
清人が好きだったPink Lady から名付けた。
3年生のクラス企画ライブ喫茶でビートルズをやった。
そのテープもある。清人のギターがいいので
今聞いても恥ずかしくはない。
昔描いた絵は、今見てもほおーーとか、なかなかだなーとか思う。
多少下手だと思っても、今では描けないなと思う。
歌や演奏、文章は聞き直したり、読み直したりしても
絵のようにいいなあとは思えない。ちょっと酸っぱい感じ。
しょっぱい感じか。恥ずかしい。
でも止められない。
昔の絵や、歌、文章や写真に触れると、
今や幻影の中の風景を思い浮かべる。
その中で僕は自転車で坂道を登ったり、
50ccのバイクで海を目指して、峠を越えたりしている。
冬の弱い陽射しの中で白いマスクをして笑ってた
大島由美さんのことをごく希にだが、思い出したりする。
「私の耳は貝の殻。海の響きを懐かしむ」コクトー
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