薔薇の季節になっていた。
一昨日休暇を取り、近所を散歩をした。
晴れているけど雲が多いので日陰が適度に出来る。
湿り気の少ない風が心地よかった。
住宅地に入ると、あちこちの庭に満開の薔薇の花。
色も種類も異なっており、楽しめた。
薔薇好きが多いのに驚かされる。
「不思議の国のアリス」に出てくる
ハートの女王の叫び声が聞こえてきそうだ。
「首を刎ねろ!」
細い道をすり抜けて多摩川へ向かって歩く。
古くからの農家だった家が何軒もある。
広い敷地に昔からの蔵。
松や楓の大きな木々。
川の少し手前が小高い丘のようになっている。
その上から多摩川と秋川の山並みを眺める。
のんびりとした休日の、適度な散歩のお陰だろうか
次の日には、何日も続いた首の痛みが消えていた。
ハートの女王が、僕の首を刎ねる代わりに
僕の首にまとわりついていた、
目に見えない小さな悪魔の首を刎ねてくれたみたいだ。
「花発(ひら)けば風雨多く
人生 別離足(おお)し」唐詩選
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