2010年5月16日日曜日

欲望という名の電車

 暇つぶしに見ているNHK教育の「英語教育」番組。
 様々な英語の名言が紹介されていた。
 アインシュタインなど著名な人の言葉だ。

 その中で興味を惹いたもの。
 「人生とは自分を探すためものでなく、
 自分自身を創造するためものである」。
 Life is not finding yourself,
Life is about creating yourself.
 誰の言葉かは記憶してない。

 サッカーの中田英寿が自分探しの旅に出掛ける前から、
 「自分探し」なる言葉が流行っていた。
それは自分の中に眠っている、
 宝のような才能・資質に、
 ある日突然気付くための「自分探し」らしい。

 資質は、例えば野球などスポーツが分かり易いが、
 興味・関心と行動、たゆまぬ研鑽だけが、資質を才能に高める。
 旅をしていて突然気付く自分の資質とは何だろうか。
 自分とは創り上げるものだと、僕もそう考える。

 「気楽なさとり方」と言う本をK氏からいただいた。
 禅の世界で言う悟りとは、
 人が仙人や神のようになることではないらしい。

 人は肉体を持って生きている以上、
 「欲望」「煩悩」を完全に捨て去ることは不可能だと言う。
 けれど、自分の「欲望」や「煩悩」に気付き、
 それをコントロールし、そこから自由になることは可能だと
 著者の宝彩有菜は言う。
 
 僕は「悟り」とはほど遠い人間で、それを目指す考えはない。
 本にも在ったが「悟り」自体が欲望となりうる。
 けれど、自分の感情や行動のパターンが
 自分の持つ「マインド」に依るものだと気付いた。
 そしてそれが変更可能だということにも。

 本は気楽に読めたが、
 「自分探し」などという馬鹿げたことでない、
 自分のマインドに気付くことは
 そんなに気楽なことではないことが分かった。
 
 「才能なんてクズの積み重ねだ」ジョン・レノン

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