先月半ば、松明堂ギャラリーに行った。
望月通陽さんの個展を見るためと
購入した望月さんの作品を取りに行った。
地震の後で被災者の支援を行い、
ほぼ徹夜での仕事を終えた後だった。
普通なら一刻も早く家に戻って、
食事を取って休んだ方が良いのだろう。
でもそうはしなかった。
松明堂ギャラリーはこの3月で24年間の活動を終えた。
来年、恐竜のプロントくんシリーズを
松明堂でと考えていた。
それよりも素敵なお気に入りの画廊が無くなること、
そのことが残念だった。
友人の野沢くんが数回個展をやった
京橋のギャラリー山口も閉廊となった。
銀座の老舗で様々な現代美術の作家たちが発表を行った
村松画廊は昨年やはり閉廊となった。(僕も3度個展をしている)
大学同期の大浦さんが個展をしていた
ギャラリーブリキ星もそうだ。
「散るさくら残るさくらも散るさくら」良寛
人は必ず死ぬ。
組織や団体も永遠ではない。
庄屋だった良寛の実家も今はない。
終わってしまった各画廊はそれぞれが文化の創造に関して
重要な役割を演じてきたし、その事実はこれからも変わらない。
これからも新しい文化は生み出されるし、
新たな画廊も生まれるだろう。
ある物事の終了は新しい何かを生み出した時
大きな意味を持つ。
終わりは始まりでもあるのだ。
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