2011年4月4日月曜日

贅沢は素敵だ 2

 パソコンの調子が悪い。

 メールやインターネットには繋がるのだが、
 そこからニフティなどのプロバイダーに繋がらない。
 地震の後、数えるほどしか繋がっていない。
 パソコンが旧式だからだろうか。

 先の戦争中のこと。
 「贅沢は敵だ」というポスターが貼られたと言う。
 それに何処かの誰かが落書きをした。
 「贅沢は素敵だ」と。

 戦時中のことである。
 見つかれば書いた人は逮捕だけでは済まないだろう。
 しかし贅沢など思いもよらなかった庶民の叫びとも言える。

 震災の後のガソリンや水の買い走りが目立った。
 棚からカップ麺が消え、納豆が消えた。
 今でもヨーグルトや一部食品が、品不足である。
 
 群集心理による買い占め衝動は怖いと思う。
 オイルショックの後でトイレットペーパー不足を
 当時、新潟にいた僕は不思議に思った。
 トイレでトイレットペーパーでなく「便所紙」を使っていた。
 
 公共広告機構のCM.
 「がんばろう」「一つになろう」はちょっと行き過ぎではないか。
 愛する人や家を失った人に「がんばろう」と言えるだろうか。
 目の前にいたら言えないと思う。
 言えるのは傷ついたお互いに向かってではないか。

 具体的な支援とは義捐金を送ること。
 必要な物資を送ること、ボランティアとして働くことがある。
 もう一つは、被災地の産物を買うことではないか。

 放射能汚染の風評被害で、
 安全な農産物、海産物も市場に出なかったり、
 売れなかったりが続いていると聞く。

 公共広告で発信し、被災地を元気にするのは
 「がんばろう」ではなく「被災地のものを買おう」ではないか。
 これにはそこで作られた加工品や工業製品も含まれる。

 実家で父にウイスキーを買ってくれと言われて酒屋に行った。
 すでにニッカの「竹鶴」があったので、
 バーボンにしようかと思った。
 まてよ、と思って見るとニッカのシングルモルトで
 宮城県の醸造場で作られた「宮城狭」があった。
 買って飲んでみると実に旨いウイスキーだった。

 日本を元気にしたいならば、
 こんな時こそ消費を拡大できればいい。
 「被災地の商品を買おうぜ、日本」
 SMAPや蒼井優にそう言って貰いたい。
 倹約が美徳なのは分かるが、
 今は「贅沢は素敵」で「日本を元気にする」と思うのだ。

 *注 放射能汚染の心配についてはブログ「きっこの日記」
 を読んで様々問題があることを知りました。
 このブログの主旨は変わりませんが、「放射能汚染」の恐ろしさ
 は十二分に考慮しないといけないと分かりましたので
 「注」として追記しました。

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