2011年4月17日日曜日

きっこの日記

 友人のあいはらさんから
 「きっこの日記」を読んでみてとメールが来た。
 
 東電「福島原発」の現状や放射能汚染の恐ろしさ、
 チェルノブイリ事故の被害者の報告など、
 新聞やテレビが取り上げない内容が掲載されていた。

 もちろん「きっこの日記」も一つの情報だから、
 別な情報と比較検討して見る必要がある。
 だけど、インターネットや一部の雑誌など、
 テレビや新聞にだけに頼らない情報収集が大切だと感じた。

 大本営発表を鵜呑みに報道していたマスコミと、
 それしか受け取る情報がなかったかつての日本国民。
 そのような構造はまだ尾を引いているようだ。

 かつて「非国民」と言われた人たち。
 その多くは戦争に反対したり協力しなかった人だと聞く。
 最近でもイラクで献身的な復興支援活動をされていた高遠さんが、
 ゲリラの人質となった時に、一部政治家やマスコミから、
 「非国民」のような扱いを受けていたと、強く記憶している。

 いや、正直に言えば彼女のバッシングに
 やむを得ないと一時期でも思っていた自分がいた。
 あの時は確か筑紫哲也氏の「ニュース23」で
 高遠さんの報道を見て自分の不明を恥じた。
 そこではあの事件の後も、イラクの学校へ
 日本で廃棄になった学習机を送るなどの
 支援活動を継続している高遠さんの姿が報じられていた。
 
 今回の震災で、被災者の救済や被災地の復興は何を持ってしても、
 最優先の緊急課題だと思う。
 
 けれど「ひとつになろう、日本」キャンペーンには
 賛成しない者を「非国民」のように見なす
 そんな空気を感じてしまう。
 被災地で苦しんでいる人たちに、
 「ひとつになろう」とは軽々しく言えないと思うのだが。

 それに比べてサントリーのCM。
 「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん、夜の星を」は
 押しつけがましくなくて、見る人をほっとさせる。
 あれにはひねくれ者のこの僕も素直に共感できる。

 「うれしいことも悲しいことも草しげる」山頭火

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