2010年7月19日月曜日

真夏の果実

 梅雨明けをして、本格的な夏になった。
 昨日は各地で猛暑日を記録した。

 昨日の夕暮れは良かった。
 風が強かったためか、富士山がくっきりと見えた。
 夏の富士もよい。夕暮れとなれば格別だ。

 夕焼けがまた見事だった。
 大きな紫色の入道雲。茜色、オレンジ色、黄色の光。
 それらが刻々と形と色を変える。

 「あの雲を見給え。
 あれをそのまま表現できたら
 どんなに素晴らしいことだろう。
 モネならそれが出来る。
 彼には腕力がある。」ポール・セザンヌ

 高校生ころ陸上部に所属していた。
 練習帰りの帰り道で大空を見上げては、
 いつかあの空をそのまま描けるようになりたい、
 そう念じたものだった。
 
 夏の雲はいつも自分にとっての主題だ。
 恐竜のプロントくん、キャットくん、
 ‘レクイエム’の怪獣とロボットのシリーズ、
 ‘洪水のあと’の動物たちの肖像シリーズでも
 ずっと夏の雲を描き続けた。

 「もりもり盛り上がる雲へ歩む」山頭火

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