破壊の神は言う
「破壊は美しい」
心の中の小さな悪魔が応える
「そうだ、破壊は美しい
でも何故美しいのだろう?」
「破壊はおまえの心に
畏怖の気持ちを起こさせる
かつてあった風景に思いを寄せて
失ったものの大きさに愕然とさせる」
続けて言う
「無差別な破壊だけが平等なのだ
富めるものにも、貧しい者にも
また強いものにも、弱いものにも
老人、子ども、大人
女性、男性の区別無く
破壊の力はゆき渡る」
「それでは破壊の神、
あなただけが何者にも破壊されないのですか?」
「いやすべてが破壊されて
俺の仕事が終えた時、
創造の神が
俺を殺しにやってくる」
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