2010年2月2日火曜日

雪の朝に

 不思議な感じがした。
 一昨日の夜のことだ。

 新宿では激しい雨が降っていて寒かった。
 それがみぞれに変わり、やがて雪になった。
 雪になったら、寒さが少し緩んだ気がした。

 気温が下がって雪になったのに、寒さが緩む。
 それが不思議な感じだったのだ。
 雨やみぞれだと身体が濡れる。
 雪だとほとんど濡れない。その差だと気付いた。

 18歳で東京へ出てきて、閉口したのは寒さだった。
 晴れた日の夜のからっ風には参った。
 新潟では経験したことのない寒さに感じた。
 昼との温度差が、なおそう感じさせるのだろう。

 一夜明けて、仕事へ出掛けようとした。
 TVニュースは青梅線の送電線が雪で故障だと告げた。
 やれやれ。

 いつもより2時間遅れで拝島に着く。
 ホームは人の群でごった返している。
 普通なら始発だから必ず坐って行く。
 叶わないので、先頭車両に乗り込む。

 鉄ちゃんじゃないけど、先頭で線路を見るのは楽しい。
 雪景色ならなおさらだ。
 咲いたばかりの紅梅が雪を被って紅白になっていた。
 玉川上水駅から、東大和市駅までの昇り道が楽しい。

 江戸時代の人々は遊びが大好きだったらしい。
 しかもお金の掛からない遊びが。
 花見、月見、枯木見までしたそうな。

 当然雪の日は雪見だったことだろう。
 雪の日の朝に雪見をした。 

0 件のコメント:

コメントを投稿