「ここを過ぎて哀しみの街
友は哀しき目持て僕を見る」太宰
時々、詩のようなものを書く。
ごくたまにだ。
「破壊の神」は06年に書いたものだ。
立春が過ぎ、雨水も過ぎた。
昨日の朝、雪が降った。
勤め先の新宿の街も雪化粧してた。
新宿御苑とNTTタワーの対比が面白かった。
雪の降る日も、霜の朝もあるが、
冬のピークは過ぎた。
これからは朝の富士山を拝む日もめっきりと減るだろう。
一昨日の夜、NHKの「知るを楽しむ」。
亡くなったフォークシンガー、「高田渡」を特集してた。
解説はなぎら健壱。南こうせつも出ていた。
晩年の高田渡を、吉祥寺で何度も見かけた。
たいていは酔っぱらっていた。
青ざめた顔で、眼だけがギラギラしていた。
いせや公園店の立ち飲みカウンターで、
昼間からウーロンハイを飲んでいた。
変わらない潔さ、
貧しさも、時代遅れも。ものともせず、
高田渡は歌い続けた。
それが晩年の再評価に繋がったのだろう。
変わらないことと
変わり続けること。
「選ばれてあることの
恍惚と不安と、
二つ我にあり」。 ヴェルレイヌ
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