2009年12月4日金曜日

80日間世界旅行 -双葉会旅行記5-

 「じゃあ、オラは帰るいやーー」。オレは言った。
 昨日と同じ鬼怒川温泉駅から帰るつもりだった。切符もある。
 「ひろし、東武日光まで行かねーーーか?」チカシが聞く。
 「東武日光か・・・。行こかな・・・」。

 60人乗りのバスに、20人強。贅沢だ。
 最後部はサロンタイプになっている。
 ジュウゼン、ヒロミ、恵司にオレ。
 何故かオレを除いて、中学の時悪かったグループが最後部に集結。
 「ビール飲むか?」ジュウゼンが聞く。
 「おおっ、いいがか・・」「いいこっつあ」。

 朝9時。アサヒスーパードライが胃に染みる。
 「オラはさ・・。今、高血圧に、通風の薬飲んでるや・・・」。
 「実はオラもら・・・」。「薬代もバカにならねーや」。
 そんな会話が行き交う。オレも数年前から緑内障を患っている。

 病気の話をしている内に、東武スクエアワールドに到着。
 正直に言って、さほどの期待はしていなかった。
 展示物そのものより、展示物に潜む不二家の「ペコちゃんを探せ」に
 話題の中心があった。「ペコちゃん探すと何か貰いるがらや」。
 「ウオーリーは居るがらか」。「いねーーや。ペコちゃんらや」。

 総勢21名の双葉会は団体扱いで、説明役のガイドが付いてきてくれた。
 国家か議事堂から、東京駅へ。サイズは全て25分の1だという。
 それぞれオリジナルの建物が、改修されたり、ラジバンダリ。
 いや補修や、清掃などによってオリジナルが変化する度に
 修正を繰り返していると、説明があった。
 
 しかも展示物それぞれの制作費が、5千万円以上。
 数億のものもあると言う。
 夜は建物の窓から明かりが漏れ、電車や車、船などのライトも点灯する。
 あーー、ロマンチックらなーー。さぞかし綺麗らろーーーな。

 「おい、ひろし!昨日カラオケで唄ってる場合らねかったなーー」。
 「ここに夜来ればいかったのになー」。ヒロミとジュウゼンが言う。
 
 最初はマジメに聞いていなかった説明も、良く聞くと面白い。
 エンパイヤステートビル、クライスラービルなど摩天楼から、
 世界遺産の旅に移る。最初がピラミッド。

 ガイドさんの話に呼応して、オラが説明する。
 「ひろしてば、適当なことばっか言ってるがらと思ったら、
 説明と合ってたやーー。たまげた」。圭子が言う。
 「オメはガイド泣かせらな」。ヒロミが言う。

 「ばかいいやーーー!こっていいやーーー!」
 を繰り返すオラに「ひろしが喜んでくいていかったや」。と恵司。
 同級会で世界旅行へ行くとは思わんかったなーー。
 (まだつづくがらやーーー)
 

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