2009年12月9日水曜日

師走

 「いねいねと人にいはれて年の暮れ」路通

 毎年9月を過ぎると、時間の流れにターボチャージがかかる。
 今年も気が付いたら、12月だ。

 2月末にビートルズ研究会の仲間とライブ。
 3月末には約2年ぶりの個展「洪水のあと/動物たちの肖像シリーズ」。
 8月には、藤塚さんにこの新しいホームページを作っていただいた。
 9月以降、初めてのアニメーション「プロントくん」制作。
 12月には2年間続いて挿絵を担当した、
 新潟日報、大高洋夫のエッセイ「ナジラネ」が終了する。 
 
 アニメは先日描き直し・描き足しをして、再度撮影した。
 スキャナーで原画を取り込んで編集し、音楽も入れようかと考えていた。
 でも撮り直したアニメを見ても、いまひとつである。 
 友人の作曲家、伊藤祐二さんに作曲依頼はしたものの、
 年内編集はほぼ無理だろう。どうするか。

 いきつけのモツ焼き屋「百薬の長」の帰り、99ショップに寄ろうとした。
 途中で男の横顔の肖像画のポスター。とても気になった。
 小川駅近くの画廊でやっている。
 行ってみると、6時までの展示。閉まっていた。

 後日、NMCギャラリーを訪れる。開いていた。
 ポスターにあった、黒い背景に赤い丸い男の肖像画を見つけた。
 テレピン油の匂いが鼻腔に入り込む。油絵だ。思ったより小品。
 向かい側の白い壁面に、100号くらいの大きなキャンバスが並ぶ。
 いずれも人物が中心だが、デッサンが正確でタッチと色彩が独特である。

 作者のイケダコウイチさんが話しかけてきた。
 「絵を描いてる方ですか?」
 やはり、外務省勤務にも都市銀行勤務にも見えないらしい。
 イケダさんは若いけれど、すでに自分のスタイルを築きつつある。
 たいしたものだと、感心した。

 あっちにふらふら、こっちにふらふらと、
 寅年のオレは、何処に流されて行くのだろうか。

 「さてどちらに行かう風が吹く」山頭火 

0 件のコメント:

コメントを投稿