「いねいねと人にいはれて年の暮れ」路通
毎年9月を過ぎると、時間の流れにターボチャージがかかる。
今年も気が付いたら、12月だ。
2月末にビートルズ研究会の仲間とライブ。
3月末には約2年ぶりの個展「洪水のあと/動物たちの肖像シリーズ」。
8月には、藤塚さんにこの新しいホームページを作っていただいた。
9月以降、初めてのアニメーション「プロントくん」制作。
12月には2年間続いて挿絵を担当した、
新潟日報、大高洋夫のエッセイ「ナジラネ」が終了する。
アニメは先日描き直し・描き足しをして、再度撮影した。
スキャナーで原画を取り込んで編集し、音楽も入れようかと考えていた。
でも撮り直したアニメを見ても、いまひとつである。
友人の作曲家、伊藤祐二さんに作曲依頼はしたものの、
年内編集はほぼ無理だろう。どうするか。
いきつけのモツ焼き屋「百薬の長」の帰り、99ショップに寄ろうとした。
途中で男の横顔の肖像画のポスター。とても気になった。
小川駅近くの画廊でやっている。
行ってみると、6時までの展示。閉まっていた。
後日、NMCギャラリーを訪れる。開いていた。
ポスターにあった、黒い背景に赤い丸い男の肖像画を見つけた。
テレピン油の匂いが鼻腔に入り込む。油絵だ。思ったより小品。
向かい側の白い壁面に、100号くらいの大きなキャンバスが並ぶ。
いずれも人物が中心だが、デッサンが正確でタッチと色彩が独特である。
作者のイケダコウイチさんが話しかけてきた。
「絵を描いてる方ですか?」
やはり、外務省勤務にも都市銀行勤務にも見えないらしい。
イケダさんは若いけれど、すでに自分のスタイルを築きつつある。
たいしたものだと、感心した。
あっちにふらふら、こっちにふらふらと、
寅年のオレは、何処に流されて行くのだろうか。
「さてどちらに行かう風が吹く」山頭火
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