芸術家と呼ばれる人たち。
彼らは何故創作を続けるのか?
思春期は芸術復活期とも言われる。
急激な心や体の変化に対応する何かとして、
芸術の持つ毒性を必要とするのだろうか。
「全ての悪心は、生きようとする意志が
辺り構わず激しく働く処から生じるものである」
ショーペンハウエル
若い時に、世界や世間、自分の人生や他者について
悩んだり、憤慨したり、疑問を抱いたりする。
本の中や、音楽、美術などの様々なものに答を求める。
過去を美化するのは危険だが、様々なことを
周りの人と話せたことは良かったと思う。
人を傷つけるのは人であるが、
やはり人は人によって癒されるのだ。
人は皆、自分の中に悪の華を持っていると思う。
それは時に怪物に変身する。
芸術の毒は怪物を中和させる。
けれど行き過ぎれば、自らを滅ぼしかねない。
短命な芸術家は、多くの毒を食らわないと
自らの怪物と対峙出来なかったのかも知れない。
「怪物と対峙する時は、自らが怪物とならないように
気を付けなければならない。
あなたが深淵を覗く時、
深淵もまたあなたを見つめているのだ」
ニーチェ
こう述べたニーチェ自身が、自らの怪物に
滅ぼされた人だとユングは指摘している。
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