2010年1月29日金曜日

不毛地帯

 フジテレビのドラマ「不毛地帯」が面白い。

 何よりも山崎豊子の原作が素晴らしいのだと思うが、
 製作スタッフが、原作に真っ正面から取り組んでいる
 感じがする。

 役者が素晴らしい。主演に唐沢寿明。
 恋人役に小雪。娘役に多部未華子。社長役に原田芳雄。
 多部未華子が可愛い。
 NHKの連ドラ「つばさ」では、今一つだった。
 映画「西遊記」のお姫様役やお嬢様役をやると、
 彼女のキュートな感じが良く出るように思う。

 一般的に男はお嬢様に弱い。
 一般的に女は王子様に弱い。
 どちらも遠くで眺めたり、
 ちょっと知り合いになる分にはいいが、
 深く付き合ったり、一緒に暮らすとなるとどうか?
 まあお嬢様も王子様も、見かけや自称がほとんどで、
 実際にはそんな人はイメージの中にしかいないのだろう。

 ドラマ「不毛地帯」の良さは、
 ちょっと抑えめな演出にも現れている。
 同じ山崎豊子原作のドラマTBS「官僚達の夏」。
 テーマが違うから、単純には比べられないのは承知だが、
 「不毛地帯」は過剰な演出を避けて、
 ドラマに落ち着きと上品さを表すのに成功していると感じる。

 このようなドラマを見ると、
 日本のテレビの力もなかなか大したものだと思う
 「深夜食堂」も良かったなー。低視聴率だったらしいが・・。
 
 雑誌ビッグイシューで読んだ記事。
 テレビの放送内容に関する委員会の意見書で
 現在のバラエティ番組に対する苦言が、
 見事な文章で書かれていたとのこと。

 同記事のコラムニスト氏は、
 僕が大好きだった番組「音楽寅さん」を絶賛していた。
 手間をかけて、知恵を絞り、ちゃんと作り込めば、
 上質なバラエティを作ることが可能だと。
 
 バラエティもそうだが、同じニュースを飽きるまで
 垂れ流し、ほとんど検証もしない報道番組を
 改革して欲しいと思う。
 
 名作ドラマ「不毛地帯」が出来るのだから、
 きっと出来るはずだ。
 

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