寒いと思ったら、北国に雪の便りが届いた。
例年よりずいぶん早い。
温暖化のはずなのに。
僕の子どもの頃、初雪は大体11月だった。
紅葉が終わりの頃、寒い朝にカーテンを開ける。
庭に一面の雪。長い冬のはじまりだ。
名僧良寛も「冬夜長し」と云う漢詩で
雪降る夜の長さ、大変さを詠んでいる。
あの頃日本海側は、裏日本などと呼ばれていた。
冬に積雪は2mを超えるが普通だった。
毎日、毎日雪。一晩で1m積もることもあった。
それでも、初雪の日の美しさは格別だった。
母もよくそう言っていた。
裏日本に生まれ育ったせいだろうか。
仕事で毎日新宿に通っているが、裏通りを好んで歩く。
あまりの人混みを避ける意味もあるが、単純に面白い。
裏通りの猥雑さ、混沌とした感じ、思いがけない発見。
人間臭く、人生を感じる。
裏日本に生まれ育ったことは関係なく、
自分の生き方が裏通り向きなのだろう。
あっ、オレはBack Street Boy か。
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