2009年11月16日月曜日

プロントくんの航海

 アニメを描き足した。
 プロントくんが海に潜って泳ぐ場面、
 海底に古代遺跡がある場面を描いた。
 
 人間の眼は、映画のフィルムと同じらしい。
 つまり一つの光景を連続して眺めているわけでなく、
 網膜に細かく投影された、各場面をコマ送りで見ていると。
 まさにアニメーションの原理と同じだ。

 「見る」と言う行為は、経験に依って支えられていると、
 何かの本で読んだ。
 生まれつき視力がない人が、手術などで見えるようになった時、
 様々なトラブルが生じると。
 それは空間、特に遠近が分からないと言うことらしい。
 われわれは赤子の時に、寝返りや、ハイハイをしながら
 空間と遠近についての、膨大な経験と認識を繰り返し学んでるのだろう。

 男女で空間認識や、地図解読能力に多少の差が見られるのも、
 行動の違いで説明出来るのだろう。
 勿論、僕のように地図を読むのが苦手な男性もいる。

 絵を描いている時、最も気を遣うのが空間表現だ。
 絵は二次元だからそもそも空間はない。
 そこに空間があるように、錯覚させる。虚構を築くのだ。

 アニメーションでは、動きで命を吹き込む。
 元々動かない絵が動き出す。分かっていても驚くし嬉しい。
 初めてアニメーションを創り出した人、それらを見た人の
 感動と驚愕は想像に難くない。 
 

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