アニメを描き足した。
プロントくんが海に潜って泳ぐ場面、
海底に古代遺跡がある場面を描いた。
人間の眼は、映画のフィルムと同じらしい。
つまり一つの光景を連続して眺めているわけでなく、
網膜に細かく投影された、各場面をコマ送りで見ていると。
まさにアニメーションの原理と同じだ。
「見る」と言う行為は、経験に依って支えられていると、
何かの本で読んだ。
生まれつき視力がない人が、手術などで見えるようになった時、
様々なトラブルが生じると。
それは空間、特に遠近が分からないと言うことらしい。
われわれは赤子の時に、寝返りや、ハイハイをしながら
空間と遠近についての、膨大な経験と認識を繰り返し学んでるのだろう。
男女で空間認識や、地図解読能力に多少の差が見られるのも、
行動の違いで説明出来るのだろう。
勿論、僕のように地図を読むのが苦手な男性もいる。
絵を描いている時、最も気を遣うのが空間表現だ。
絵は二次元だからそもそも空間はない。
そこに空間があるように、錯覚させる。虚構を築くのだ。
アニメーションでは、動きで命を吹き込む。
元々動かない絵が動き出す。分かっていても驚くし嬉しい。
初めてアニメーションを創り出した人、それらを見た人の
感動と驚愕は想像に難くない。
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