2009年11月30日月曜日

祝宴 -双葉会旅行記2-

 鬼怒川温泉「あさや」に着く。
 チェックインして、部屋へ。
 缶ビールを買おうと外に出る。

 あさやを出て、坂道を下る。
 途中に見事に紅葉したもみじを見つけ、携帯で写真を撮る。
 さらに下ると、お土産屋さんや懐かしい射的屋さん。

 橋に出て、川原を見下ろす。
 溢れるような水流。紅葉した山並み。
 夕暮れが迫ってくる。

 片貝中学校第28回卒業生「双葉会」会長、正敏から電話。
 「4時半ぐれーに着くんだ、出向かえてくれや」。
 「わかったや」。ビールを買わずにホテルに戻る。

 最上階の露天風呂へ入る。
 同級生のヤサが居た。
 「ひろし、あっちの月見れや。」湯船に入って向かいの山を仰ぐ。
 山には上弦の月が煌々と輝いていた。傍らには黄色と赤のもみじ。
 時折、常世に極楽は現れる。あの瞬間、オレは極楽にいた。

 宴会がはじまる。
 同級会の旅行は八年振りだ。あの時と随分様子が違った。
 みんな、静かだった。いつも騒がしいジュウゼンも大人しい。
 バスで騒いで疲れたのだろう。

 孝雄と和子としみじみと話す。
 「成人の後、直登の車で只見ダムに行ったなーー」
 「なんであたしを誘ったが。」和子さんが言う。
 日本酒が染みる。
 みんな静かに話し、飲み食べている。

 二次会のカラオケで漸く気勢があがった。
 元気のないみんなを、励まそうとひろし(オレ)が立ち上がった。
 「心の旅」「東京」「さよなら」など、青春フォークをリクエストした。
 由美子さんの「Everyting」が素晴らしい。
 さすが片貝小学校合唱部だ。おらもだけど。
 
 鬼怒川の夜は更けていく・・・。(まだまだつづく)
 

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