鬼怒川温泉「あさや」に着く。
チェックインして、部屋へ。
缶ビールを買おうと外に出る。
あさやを出て、坂道を下る。
途中に見事に紅葉したもみじを見つけ、携帯で写真を撮る。
さらに下ると、お土産屋さんや懐かしい射的屋さん。
橋に出て、川原を見下ろす。
溢れるような水流。紅葉した山並み。
夕暮れが迫ってくる。
片貝中学校第28回卒業生「双葉会」会長、正敏から電話。
「4時半ぐれーに着くんだ、出向かえてくれや」。
「わかったや」。ビールを買わずにホテルに戻る。
最上階の露天風呂へ入る。
同級生のヤサが居た。
「ひろし、あっちの月見れや。」湯船に入って向かいの山を仰ぐ。
山には上弦の月が煌々と輝いていた。傍らには黄色と赤のもみじ。
時折、常世に極楽は現れる。あの瞬間、オレは極楽にいた。
宴会がはじまる。
同級会の旅行は八年振りだ。あの時と随分様子が違った。
みんな、静かだった。いつも騒がしいジュウゼンも大人しい。
バスで騒いで疲れたのだろう。
孝雄と和子としみじみと話す。
「成人の後、直登の車で只見ダムに行ったなーー」
「なんであたしを誘ったが。」和子さんが言う。
日本酒が染みる。
みんな静かに話し、飲み食べている。
二次会のカラオケで漸く気勢があがった。
元気のないみんなを、励まそうとひろし(オレ)が立ち上がった。
「心の旅」「東京」「さよなら」など、青春フォークをリクエストした。
由美子さんの「Everyting」が素晴らしい。
さすが片貝小学校合唱部だ。おらもだけど。
鬼怒川の夜は更けていく・・・。(まだまだつづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿