2009年11月15日日曜日

カーニバルの夕べ

 西武国分寺線の鷹の台駅。

 駅前には松明堂ギャラリーがある。
 今年の3月末に個展「洪水のあと」を開いたところだ。
 3何前にも個展「レクイエム」を開いた。

 この画廊にも立ち寄るけれど、楽しみは玉川上水の遊歩道。
 毎日、西武線からも紅葉を眺めている。
 それでも、玉川上水の遊歩道の中で味わう紅葉は格別だ。
 とりわけ鷹の台から東大和へ向けての道が一番だと思う。
 武蔵野の雑木林の緑が濃く深いからだ。

 途中、武蔵野美術大学へ向かう道へ曲がる。
 めあては大学ではなく、手前にある中華料理「東華園」。
 ここの肉野菜ラーメンは僕の中でラーメンランキング1位だ。
 普通の大盛の量はある。上にたっぷり載った肉野菜は、
 ゆうに普通の肉野菜炒めの量がある。
 これらがニンニクと胡麻たっぷりのちょっと辛めのスープに
 ちょっと細めの縮れ麺が馴染む。これを半ライスと食す。
 半ライスもどう見ても半ではない。
 僕には量が多いのだけれど、当然全部食べる。
 食べた後、ニンニク臭くなるのが難点。
 デートの前はお薦め出来ない。

 ラーメンで熱くなった体を持て余しながら、再び遊歩道へ。
 夜は、側にあるテニスコートや学校が無いところは真っ暗だ。
 
 暗闇は不思議だ。
 離れて完全な暗闇に見えても、近づくと光がある。
 「夢の中の光は何処から来るのか?」
 米国の美術家ジェームス・タレルの展覧会のタイトルだ。
 確かに、夢の中に現れる光は、眼で見ているものではない。

 すっかり、葉が落ちた夜の雑木林を見ていると
 「カーニバルの夕べ」を思い出す。
 仏国の画家、アンリ・ルソーの名作だ。
 あの絵の中にいる、アルルカンと村娘が現れそうな
 そんな気がする。

 今年の紅葉はこれからが本番だ。

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