映画を見る機会が減った。
映画と言ってもほとんどがビデオだが。
それが、減った。
10年前までは、レンタルビデオ屋に通っていた。
大学生の頃は、早稲田松竹、パール座など名画座に出掛けた。
高校生の時、映画は一番の娯楽だった。
中学校の時は、映画を見ることが一大イベントだった。
映画館のなくなった片貝町では夏になると、小・中学校の体育館で
名画上映会があったのだ。
「宇宙大戦争」「四谷怪談」「アタックNO1」
「唐獅子牡丹」など子どもから年寄りまで楽しめるラインアップ
のため、書いてみるとメチャクチャな組み合わせだ。
しかもその頃でもだいぶ古い映画だった。
でも楽しかった。
村上春樹が「遠い太鼓」というヨーロッパ滞在記の中で、
ギリシャの小さな島の映画館のことを書いている。
読んでいて、小学校の体育館を思い出した。
今年観た映画は映画はわずかに五本。
この10年で最も少ない。
「秋刀魚の味」「田園交響楽」「ベニスに死す」
「不思議惑星キンザザ」「くじらとり」
「くじらとり」だけ、ジブリ美術館のシアターで観た。
「フェリーニの映画は大変なご馳走です」。
かつてジョン・レノンはインタビューにこう答えている。
確かに良い映画を観ると、お腹が一杯になる感じがする。
新宿の劇場で「チェコアニメ映画特集」をやっている。
行こうかなと思っている。
「木の葉ふる空が秋になりきった」山頭火
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